— ヨガとどのように出会ったのか、教えていただけますか?
私はインドのリシケシという場所で生まれ育ちました。16歳のころ、友人がヨガに誘ってきたのでとりあえず行ってみたんです。なぜかというとリシケシはヨガでとても有名な場所で、たくさんの外国人が訪れる場所でもあるからです。

ヨガの修行場に行ったとき、クラス開始に遅れてしまって、部屋の隅っこの入り口近くでヨガをしたんです。すごくたくさんの生徒がいたためでした。イギリス人の女性の先生は、ドアの近くに座るように言いました。

でも数日経つと、ほとんどの生徒は来なくなったんです。私を誘った友人ですら来なくなってしまいました(笑)。なぜかというと修行があまりにも厳しかったためです。それと他の生徒たちの多くはフィットネスのようなものをイメージして来ていたようでしたが、実際には精神的な修行が多かったのです。

私はそのヨガの精神性や考え方をとても気に入りました。もちろん肉体的なことやポーズの練習も楽しかったのですが、その奥にある精神性の方に惹かれていったのです。呼吸法や瞑想など学んで行きました。

それからヨガを練習して、先生になるためのプログラムを受けることにしました。でも面白いことにそこでも30名くらいの参加者がいた中で、最後まで残ったのはたった2人だったんです。それが私がヨガと出会ってから先生になるまでの体験でした。

その後リシケシでヨガを教えて、中国でも4年間ヨガを教えて、そして今は日本に来ました。
— そうだったんですね。ROOPESH先生はどんなときでも最後まで残る立場なんですね(笑)。ヨガを教える立場になってどのような感想や感覚を持ちましたか?
ヨガを教えることで…、そうですね、ヨガを教えているとき、私たちは同時にヨガを学んでもいます。「教える」とは「教えることだけする」という意味ではありません。

 それがヨガを教える、ということの私にとっての意味です。また、同時に「教える」という表現自体が私の感覚では少し違います。私にとっては、「シェアする」とか「教わった叡智を分かち合う」というような感覚です。

 「教える」というのはもっと遠い存在というか、マスターのような存在であれば教えることができるかもしれませんが、私にはできません。

 そして私はヨガを伝えるとき、とても良い感覚になります。それは単純に肉体的な健康に関わっているというだけではなく、精神的な健康に関わっているからだと思います。

 ヨガという言葉の意味は、「Unity」(つながること)ということです。つながる、ということは、私とその場にいる生徒さんが「つながる」ということです。そして私自身と、この宇宙とがつながるいうことです。

 これが完全な意味における「ヨガ」です。人とつながり、宇宙とつながり、自分自身とつながります。

 どちらにしてもヨガを教える(便宜上そう表現します)ことはとても良い体験です。身体を健康に保てるし、マインドも健康に保てます。
— とても共感します。今のお話自体が、ヨガの講義のようですね(笑)。ROOPESH先生はアイアンガーヨガも教えていらっしゃるとのことだったのですが、アイアンガーヨガとの出会い、そしてアイアンガーヨガの魅力を教えてもらえますか?
リシケシで、アイアンガーヨガの2人の先生と出会いました。最初はハタヨガを学んだのですが、その後何人かの人が「もっとヨガを学びたかったらアイアンガーヨガに行きなさい」と言ったんです。

それまでアイアンガーヨガを知らなかったのですが、初めてスタジオに行ったとき、
たくさんの生徒がいました。アイアンガーヨガを習うことはとても楽しく、私にとって役に立ちました。

私たち人間は、皆違うということなんです。肉体的にも精神的にも。肉体的には、運動ができない人もいるし、手足が長かったり短かったりします。柔らかい人も硬い人もいます。

それゆえ、同じ1つのポーズでも上手に取れない人がいます。アイアンガーヨガの先生はこう言いました。「プロップス(補助具)」を使えば、すべての人がヨガのポーズの恩恵を受け取れる、と。そうすることでどんな人でもヨガを簡単に学べます。
— なるほど。勉強になりました。次の質問ですが、なぜ日本にいらしたんですか?
インドのリシケシで2010年にヨガを教えているとき、さいたまから来た女性の生徒さんがいたんです。その生徒さんがあるとき友人を連れてきました。それが現在の妻(日本人女性)との出会いでした。

妻は度々私のインドの実家にも遊びに来たりして、仲良くなりました。それからも連絡を取り合って、お互いに好意を持ち、昨年私たちは結婚しました。

そのとき私は中国でヨガを教え始めて4〜5年が経過していましたが、結婚後、日本に来ました。日本に来てから4〜5ヶ月は妻の実家である大阪にいました。でも妻の転勤に伴って鹿児島に来たのです。
— そうだったんですね。じゃあ奥さんの会社のおかげで、僕はROOPESH先生に出会えたんですね。感謝しなければ(笑)。
(笑)。でも私たちは大変です。
— 最後に、Shanti-Peaceの生徒さんに向けてメッセージをお願いします。
私のクラスのコンセプトは、「どんな方でも参加できて、どんな方でもできるヨガ」です。なぜなら、ヨガとは競争ではないからです。

ヨガとは競争ではないし、先のインタビューでも答えたように、私たちは一人一人違います。

だから私のクラスにはどのような方でも気軽に来ていただいて、一緒に楽しんで、お互いを知って一緒に分かち合い、そして何より生徒さんの方が詳しいこともたくさんあると思います。私は生徒さんからたくさんのことを学べるでしょう。

もし詳しいことがなかったとしても、一緒に楽しく時間を過ごせることでしょう。だからどちらにしても私は、ヨガを通して生徒さんと人生を分かち合いたいと思っています。
※インタビュアー:HIROKI