— 思春期からここまでの軌跡を振り返ってください。
本当に大して何もない気がする(笑)。ヨガに関連しないことでもいいですか?
— いいですよ。
高校1年生の頃に、鹿児島でスカウトされてモデルを始めました。当時、太っていて、自分にも自信がなくて、人と比べる生き方をしていたので苦しくもあったんです。でも今振り返ると、別に自分は太ってなかったと思うんです(笑)。これは最近やっと抜けたんですけど、いろんなことを意味付けるのが好きだったんです。

「こうだから私は選ばれなかったのね」とか「こうだから私は嫌われるのね」とか、そういう意味付けをするのが好きだったんです。それが抜けてからすごく楽になったと思います。自分の中で納得したいんです、私。納得したいから、理由を探すんです。

モデルの仕事を通して、「心がついていかないと身体にも反映される」というのを身をもって経験したけど、どうしたらいいのかがわからなくてずっと何かを探していました。
— それでヨガと出会った?
そうですね。きっかけは道端ジェシカさんでした。きれいでしょ?大好きなんです。すごく単純なんで、私。雑誌を見ていて、道端ジェシカさんの「あなたのきれいな秘訣は何ですか?」というインタビューがあって、「ヨガ」って書いてあったんです。「それなら私もなれる!」と思って、10年くらい前にフィットネス感覚で始めました。

初めてヨガをして、アーサナをして呼吸をしているときに涙が出ました。そこで初めて自分の内側に意識を向けたら自分は疲れてたんだなってやっと気づけたんです。

ヨガのクラスって別に哲学を教えるわけじゃないし、ただアーサナをとるっていうクラスが多いと思うんです。でもそのときに、自分の心とか身体の疲れを感じました。そこからは気づいたら5日に1度ヨガに通うようになって、3日に1度ヨガに通うようになって、っていう感じです。
— ヨガを教えようと思ったのはどういう理由ですか?
子どもを産んだことです。子どもを産んだら、子どもを連れて行けるヨガスタジオがないことに気づいて。やりたいんだけど、やる場所がなくて。

それならインストラクターの資格を取って、自分でも自宅でできるようになるのが早いかなって思ったんです。それで3年くらい前、インターネットで、福岡のインストラクター養成講座を見つけて、週に1回福岡に半年間通ってヨガを習いました。
— 実際はそれでどこかで教え始めた?
そうです。最初は鹿児島市内のスタジオで教え始めました。その当時、私は「解放」とか「自由」とかそういうものを履き違えていました。

人間、とらえ方って自分に都合よく解釈するものだと思うんです。例えば好きじゃないアーサナがあったとします。それは「やらなくてもいい、ちょっとずつでいい」「自分に優しくしていいんだよ」っていう解釈と、「自分と向き合ってやるべきだ」という解釈があるんです。

だから練習でも、きついものに向き合わない性質がありました。でもそのスタジオで、そういう自分の性質を修正できたように感じていて、それは今の私にすごく根付いていると思います。その頃は気づけなかったけど、ヨガを続けることで、そういうことに気づけることができるようになりました。

だからヨガを続けることがとても大切だと思います。ヨガを続けると内観するからなのか、とらえ方がどんどん豊かになっていくというか、流れに沿って生きていく感覚が身についていくような感じです。
— 最後にShanti-Peaceでクラスをやることに対する期待とか思いとかあれば教えてください。
まずヒロキさんがすごく素晴らしいのでオファーを受けようと思いました。やっぱりスタジオってオーナーのカラーが出ると思うんです。で、そのカラーに沿うよりは、色を加える感じで行こうと思っています。

ヨガをしたいって来る方達って、「ヨガでコンクールに出たい」とかそういうことじゃなくて、先があると思うんです。「幸せになりたい」とか「健康になりたい」とか。私は生徒さんたちのそういう道の通り道だということだと思っています。

だから難しいこともしないし、クラスの構成も来る方に合わせて無理なく組んでいきます。ただ私が大事にしている「本来の自分に気づけるクラス」をしたいと思っています。

別な場所で教えているんですけど、生徒さんが言うんです。「先生、最近の私イケてるんです!」って(笑)。それがすごく嬉しいです。

身体が変われば、心も変わるし、心が変われば人に愛を与えられる人になれると思うんです。自分も満たされるし、人を満たすこともできる。

大好きな人たち(生徒さん)と一緒にクラスを進めて、大好きな人たちが自分自身のことをさらに大好きになって、そこからさらに幸せが広まっていく。そんなクラスをしたいと思っています。

Shanti-Peaceのスタジオに入ったことある人はわかると思うんですけど、明るいじゃないですか。空間が。私はインストラクターはヨガを教えるのではなくて、空気を作るものだと思っているので、そういう意味では最高の環境だと思っています。みんなが楽しく過ごせるように最高の空気を作ることに徹します。
※インタビュアー:HIROKI